大衆心理を理解しよう
トレードの世界は、5%の勝ち組と95%の負け組で成り立っているとよく言われます。
大部分の人は、上手くいかないということですが、一体どこに違いがあるのでしょうか。
それは、相場における大衆心理を理解するという点がポイントになります。
相場における大衆心理とは、一体なんでしょうか?
為替相場というのは変動相場です。
この動きは誰にも分かりません。
しかし、過去検証を行うことで、ある程度は予測することができます。
そもそも、なぜ相場が動くのかということを考察しなければいけません。
様々なテクニカル分析があります。
これは、過去検証をした結果、ある程度の有効性が認められるというもので、言わば人間の心理を反映しているものと言えます。
過去にこう動いたから、おそらく皆それを意識する、だから今回もそう動くであろう、という感じです。
なので、そういう大衆心理がチャートパターンというものを形成するのです。
例えば、サポートラインやレジスタンスなどのレンジ相場が出現したり、トレンドができて、高値や安値が切り上がったり、ダブルトップやダブルボトム、ヘッド&ショルダーというような、パターンが出現します。
このように、相場の動きというのは、トレーダー達の心理を反映しているものです。
なので、そういうことを理解した上で、トレードできるかが重要となります。
相場の流れを大衆心理と絡めて理解しよう
まず、重要なことは、相場の流れを掴むということです。
今の流れが、上昇相場なのか、下降相場なのか、横ばい状態なのか、を見極めることです。
特に、相場の流れが変わろうとする時、えてして、大きく相場が動くことがあります。
ここで注意しなければいけないのは、それが本当に流れの転換となる動きとなるのかどうか、ということです。
流れが変わろうとする時、何故大きく動くのかを、大衆心理と絡めて考えることができるかどうかがポイントになります。
例えば、下降相場が続いている時、流れが変わるような動きがあるとします。
よく言われるのは、それが積極的な買いの動きなのか、言わば消極的な買いの動きなのか、ということです。
いずれも、トレーダーの心理的な要素が反映されています。
消極的な買いとは、いわゆる、損切り決済のよるものです。
これから、まだまだ下がると思っていたトレーダーが損切りを行うことで、値が上がるものです。
値が上がればさらに、我慢できなくなったトレーダーが損切りを行い、また値が上がるというものです。
一方、積極的な買いとは、完全に流れが変わったことを確認して、買い注文が集中して、値が上がっていくものです。
これは、まさしくトレンドで、値がどんどん上がっていくことが予想できます。
負け組の思考とは、このような、トレーダーの心理的な動きを理解せずに、消極的な買いの場面にもかかわらず、積極的な買いの場面と思い、値が上がったところで、買い注文を出してしまう、ということです。
そういうことが理解できないと、結果的に大衆心理に飲み込まれてしまうということになります。
そうは言っても、大衆心理が必ず間違っているということではありません。
いずれにしても、相場の動きというのは、トレーダーの心理が如実に反映されているということを理解することが重要です。
大衆と反対のことを考えよう
5%の勝ち組というのは、大衆とは反対の思考を持ち合わせています。
なぜこの場面で、こう動くのか、そこにはトレーダーのどのような心理や思考が反映されているかを、注意深く観察することが重要です。
FXトレードとは心理戦であり、資金の奪い合い、マネーゲームと言われるのは、まさしくこういったところからです。
なので、同じ相場にもかかわらず、勝つ人と負ける人がいるのです。
皆さんも、自分自身がトレードや相場に対して、どのような思考を持ち合わせているのか、考えてみてはどうでしょうか。
この動きは何を意味しているのか、どのようなトレーダーの心理が反映されているのだろうかと、考えてみることをオススメします。
まとめ
相場の動きは誰にも分からないものです。
それは、テクニカル指標やファンダメンタルズなど、トレーダーの心理が複雑に絡み合っているからとも言えます。
なので、完全にそれを読み解くことはできません。
いくら上級者であっても、難しいのです。
ただ、ヘッジファンドなどは多分に大衆心理を利用して仕掛けを行うことはよくあります。
そういう意味でも、相場における大衆心理を理解することは、変動相場で生き抜くためには重要なのです。
初心者の人は、相場の動きをよく観察して、大衆心理を意識しながら、まずはデモトレードで練習してみください。
今まで見えなかった視点で、相場を見ることができますよ。
この記事を書いた人

Toshiya(時遊人)
旅や資産運用などについてブログで発信しています。世界中を旅して現地のコアな情報をお届けしたいと思っています。是非他の記事も合わせてご覧下さい。
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